December 31, 2009

ゆく世界天文年、くる・・・年

ガリレオが初めて望遠鏡を夜空に向けてから400年の節目の年、
世界天文年も今日で終わり。

くる年は・・・
建設当時東洋一の天文台と言われた
岡山天体物理観測所の開所50周年。

ってことで、
朝日新聞岡山版の新年企画は
「岡山天体物理観測所、50周年」
です。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

初日の出時刻は?

初日の出の時刻を調べたいなら

国立天文台 天文情報センター 暦計算室
http://www.nao.ac.jp/koyomi/

で調べることができます。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

国立天文台 アストロ・トピックス (526)

元日の早朝に起こる部分月食

 2009年は7月の皆既日食に日本中が沸いた年でしたが、2010年は月食の年といえるでしょう。なにしろ、月食が3回も起こる上、そのどれもが日本から観察可能 (注) だからです。

 月食とは太陽-地球-月が直線に並び、月が地球の影に入り込むため、満月の一部または全部が欠けたように見える現象です。月全体が影にすっぽりと入り込むと、月全体が暗くなる皆既月食になりますが、月が地球の影をかすめると、月の一部だけが欠ける部分月食となります。2010年には部分月食が2回、皆既月食が1回、合計3回の月食があります。

 今年最初の月食は部分月食で、元日の早朝に起こります。食が始まるのは午前3時52分頃、終わるのは午前4時54分頃で、食の最大は午前4時23分頃となります。ただ、今回の部分月食では、地球の影は最大でも月の直径の8パーセントまでしか入り込みません。つまり、満月の縁のほんの一部が欠けるに過ぎない、微妙な部分月食と言えるでしょう。それでも、部分月食は肉眼でもはっきりとわかる現象ですので、ぜひ眺めてみたいものです。なにしろ、年越しの夜ですので、この時刻に起きている人も多いでしょう。
 また、日本の歴史上、元日に起こる月食は実は初めてと言えるのです。というのも、明治以前の暦は、月の満ち欠けを元にした太陰太陽暦でしたから、元日は必ず新月であり、満月になることはなく、原理的に月食は起こりません。また、現在の暦への改暦以降では、元日に月食が起こるのは、2010年が初めてになるからです。その意味で、珍しい月食と言えるかもしれません。

 また、2010年は、6月26日にも部分月食が、そして12月21日には皆既月食が起こり、それらすべてが日本で観察可能という珍しい年でもあります。目に見えないような月食 (半影月食) を除けば、1年に3回の月食が起こったのは、前回が1982年、その前は1917年でした。また将来はというと、次が2029年、その次は2094年までありません。3回の月食がすべて日本で見えるという条件を付ければ、次回は84年後の2094年までありません。

 2009年の日食は天候に恵まれませんでしたが、2010年の月食は、ぜひ晴天となって、多くの人が観察できることを願っています。

 注:6月26日と12月21日の月食では、食の始まり (欠け始め) が月の出前後になるため、食が始まるところを見ることのできない地域があります。

参照:
 国立天文台暦計算室 月食各地予報 (国立天文台)
  http://www.nao.ac.jp/koyomi/koyomix/eclipsex_l.html

        2009年12月28日           国立天文台・広報室

*******************************************************

国立天文台 ほしぞら情報
あけましておめでとう! 1月1日早朝、わずかに欠ける部分月食
http://www.nao.ac.jp/hoshizora/topics.html
も参考に!

| | Comments (0) | TrackBack (0)

国立天文台 アストロ・トピックス (525)

西山さんと椛島さん、わし座に新星を発見

 福岡県久留米市の西山浩一 (にしやまこういち) さんと、佐賀県みやき町の椛島冨士夫 (かばしまふじお) さんが、12月14日 (世界時、以下同じ) の観測から、わし座に10.9等の新星を発見しました。
 この天体は、12月14.398日と14.399日に焦点距離105ミリメートルのカメラレンズ (f/4) を使用したCCD観測によって得られた2枚の画像 (限界等級13.3等) から発見されました。お二人は同日、引き続き40センチメートル反射望遠鏡 (f/9.8) を用いて観測を続け、得た7枚のCCD画像 (限界等級18.4等) から、この天体の等級を10.9等と測定し、また以下の位置を得ました。
 この天体の発見日時、位置 (12月14.408日の値)、発見等級は次のとおり。

* 発見日時 2009年12月14.398日 = 12月14日9時33分 (世界時)
* 赤経 19時 14分 09.73秒
* 赤緯 +15度 16分 34.7秒 (2000年分点)
* 等級 10.9等

 西山さんと椛島さんは、12月6日と7日にもこの場所を観測し、2枚の画像 (限界等級はそれぞれ13.7等、13.6等) を得ていましたが、この天体は写っていませんでした。
 また、イタリアの P. Corelli さんは、12月14.791日に45センチメートル反射望遠鏡 (f/4.4) を使用してこの天体を観測し、CCD画像から10.8等の等級を得たことを報告しています。また彼は、DSS (注1) 画像 (限界等級21.5等) に、この天体が写っていなかったことも付け加えています。
 さらに、オーストリアの W. Vollmann さんは12月14.710日に11.4等、チェコの K. Hornoch さんは15.700日に10.4等と、それぞれこの天体の等級を眼視観測により見積もっています。

 なお、県立ぐんま天文台 (群馬県高山村) の衣笠健三 (きぬがさけんぞう) さんらのグループが、同天文台の1.5メートル反射望遠鏡を用いて12月15日に行った分光観測の結果などから、この天体が、極大期に近い鉄を多く含むタイプの新星であることが確認されました。

 西山さんと椛島さんは、先月 NGC 3423 銀河に超新星を発見したばかりです。またお二人による新星の発見は、10月にいて座に出現した新星以来で、今年に入り4個目、通算では9個目となりました (注2)。お二人のさらなる活躍を期待します。

注1:DSS (Digitized Sky Survey) は、米国にあるパロマー天文台のサミュエル・オシン・シュミット望遠鏡と、オーストラリアにあるアングロ・オーストラリア天文台の英国シュミット望遠鏡を用いて、全天を撮影し、デジタル化したもの。限界等級の値は天域によって変わるが、平均的には20等級前後の天体まで写っている。

注2:このほかに、M31銀河等の天の川銀河外の新星も多数発見している。

参照:

 CBET No. 2075 : NOVA AQUILAE 2009 (2009 Dec 14)
 CBET No. 2076 : NOVA AQUILAE 2009 (2009 Dec 15)

 国立天文台 アストロ・トピックス (518)
  西山さんと椛島さん、NGC 3423 に超新星を発見
http://www.nao.ac.jp/nao_topics/data/000518.html

 国立天文台 アストロ・トピックス (514)   西山さんと椛島さん、いて座に新星を発見
http://www.nao.ac.jp/nao_topics/data/000514.html

      2009年12月17日            国立天文台・広報室

| | Comments (0) | TrackBack (0)

国立天文台 アストロ・トピックス (524)

“「シリーズ現代の天文学」刊行記念シンポジウム”のご案内

 「いきいきとした天文学の現在にふれる」をテーマに、これから天文学を担う若い人に向けて、日本天文学会創立百周年記念事業の一つとして刊行を開始した「シリーズ現代の天文学」が完結を迎えました。それを記念し、世界天文年のフィナーレを飾る12月に、シンポジウムを開催します。本シンポジウムは世界天文年2009公認イベントです。
 本シリーズの執筆者でもある、気鋭の天文学者3人が最前線の魅力を語ります。紙上とは違った、臨場感ある「天文学の現在」をお楽しみください。参加者からの質問に答えるパネルディスカッションもあります。皆様のご参加をお待ちしております。

日時:2009年12月20日 (日) 13:30-17:00
場所:東京大学 小柴ホール (文京区本郷7-3-1 東京大学本郷キャンパス内)
   http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_00_25_j.html
対象:高校生以上
参加費:無料
定員:176名 (事前申し込みはありません。直接会場におこしください)
主催:日本天文学会
後援:世界天文年2009日本委員会・日本評論社

プログラム:
13:30-13:50 挨拶 (國枝秀世 (くにえだひでよ) 日本天文学会理事長)
  趣旨説明 (岡村定矩 (おかむらさだのり) 編集委員長)
13:50-14:30 吉田直紀 (よしだなおき) (東京大学数物連携宇宙研究機構)
  「宇宙暗黒時代を探る」――暗黒宇宙に生まれる星、銀河、ブラックホール
14:40-15:20 須藤 靖 (すとうやすし) (東京大学大学院理学系研究科)
  「見えない宇宙の彼方を探る」――ダークマター、ダークエネルギー
15:30-16:10 田村元秀 (たむらもとひで) (国立天文台)
  「太陽系外惑星を探る」――第2の地球と人類の仲間はいるか?
16:20-17:00 質疑応答 (パネルディスカッション)
  司会・進行 岡村定矩 (東京大学大学院理学系研究科)
17:00 終了

なお、会場では、特別価格での書籍販売を行います。

お問合せ先:日本評論社・佐藤 (03-3987-8599)

参照:

 日本天文学会創立100周年記念出版事業「シリーズ 現代の天文学」(日本天文学会)
  http://www.asj.or.jp/asj/ModernAstronomy

      2009年12月16日            国立天文台・広報室

| | Comments (0) | TrackBack (0)

«国立天文台 アストロ・トピックス (523)